通称「名著を読む会」または「読む会」
名著を読む会について
名著を読む会とは 名著と言われる経営書やビジネス書をじっくり読んで、語り合うところです。
切磋琢磨をして人間性を高める道場のつもりです。
一国の政治やキラリと輝く企業の経営方針が、いわゆる名著に触発されていることもあるようです。
一方で、書店にビジネス書はあふれていますが、社会に大きな影響を与えている珠玉の名著は一握りしかないのも事実です。死ぬ前に読んでおかないと死んでも死にきれないというモチベーションのもと名著に取り組んでいます ^_^
参加メンバーは、中小企業診断士や弁護士、社労士、経営コンサルティングに従事している関係者が中心です。名著から哲学や本質を学び、難しい言葉を使わずに実務で生かしていくことを念頭に置いています。
この読書会は、経営・マーケティングの名著をちゃんと読むことに主眼を置いています。
時間に追われがちですが、名著をしっかりと読み込む。そして、エッセンスをメンバーで共有するとともにコンサルティングナレッジ及びソリューションへと昇華させることが目的です。
課題図書は、例えば10年前から読み継がれている経営・マーケティングの書籍が中心です。そして、おそらく10年後も古典的名著として、普遍的であろうと思われるタイトルを選定しています。
流行りの理論やダイジェスト本は、参考とはしますが、この会ではあまり取り上げません。確かに、新しい理論は生まれてきますが、そのほとんどが言い換えであったり、先人の知恵をコラージュしたものが多いと思われるからです。
歯ごたえはありますが、「本物」に取り込んだ方が有意義であり、かつ近道であると考えています。
毎月第三日曜日に都内の会議室に集まります。月に一冊、各自が事前に読んでおきます。担当者するスピーカーがレジュメを作成し、発表をします。毎月、課題図書を読むだけでも大変です。レジュメ担当となると、はっきり言って憂鬱です(笑。
ただ、月に一度のこの「試練」を乗り越えると、集まったメンバーと知的な交流が約束されます。質問をしたり、考え抜いた解釈を発表したり、関連する事例を共有していきます。時に討論になることもありますが、「その考えは、いただき!」という内容ばかりです。建設的で、実際のコンサルティングの場面で活用できる発想、方法論、事例、小ネタ・・・が満載です。『経営・ビジネス名著を読む会』とは、そのようなところです。
代表 千種 伸彰
名著の定義
名著とは広く一般に良い本だと言われている本のことですが、ご自身が良い本だと思われるものを挙げていただければ、それがあなたにとっての名著です。ちなみにこれまで名著についてずっと考えてきましたが、結論的には、読むときの状態に大きく左右されると考えています。
・今ある自分の知識レベルと差がありすぎない
・読みやすい、理解しやすい
・求めている情報がある
・気づき、感動がある
・人生観、考え方が変わる
・やる気がわいてくる、やってみたくなる
・人に紹介したくなる(できれば読まれたくないと思う)
・実務に役立つ
などのどれかに合致する本のことだと思っています。
読む会のプロセス
経営やマーケティングに関する分厚い名著を読んでも、どうも頭に残らない。実務で使えない・・・。
単に読むだけでは、相当、記憶力のある人でなければ右から左へただ難しい文章が空虚に流れてしまうだけ。もちろん、私たちだけかもしれませんが(笑。
使えなければ読んだことにはならない! どうすればよいのか?
そもそも、読みたいとは常日頃思ってはいてもツンドクで終わってしまう!
それを解決する「読む会のプロセス」を公開します。
公開といっても大それたことではありませんが。
①仲間と一緒に読む環境をつくる
②読んだものをまとめる
③メンバの前でしゃべる、聞く
④問いかけを設定して、考える、関連情報を共有する
⑤作成資料のデータを共有する
⑥各自が執筆活動、実務で活用する
といったプロセスを経て、1サイクルが終了します。
1冊の名著を題材に様々な形でインプット、アウトプットを繰り返します。他者の考えや情報を共有することで、使いこなせるようにする。そんなところまで、できたらと奮闘しています。
担当スピーカーは、まとめるのが大変ですが、得をします。
なぜなら、一番使いこなせるようになるからです。
名著を読む会が読んできた名著
『コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版』コトラー
『イノベーションのジレンマ 』 クリステンセン
『クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?』エリヤフ・ゴールドラット
『ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か』エリヤフ・ゴールドラット
『ベンチャー創造の理論と戦略 』ティモンズ
『プロフェッショナルの条件』 ドラッカー
『人を動かす』 D・カーネギー
『競争の戦略』 マイケル・E・ポーター
『競争優位の戦略』 マイケル・E・ポーター
『組織行動のマネジメント―入門から実践へ』スティーブン P.ロビンス
『日本の競争戦略』 ポーター&竹内 弘高
『考える技術・書く技術』 バーバラ・ミント
『コトラーの戦略的マーケティング』フィリップ・コトラー
『マネジメント(エッセンシャル版)』ドラッカー
『現代の経営[上巻]』 ドラッカー
『現代の経営[下巻]』 ドラッカー
『戦略的ブランド・マネジメント 第3版』ケビン・レーン・ケラー
『ストーリーとしての競争戦略』楠木建
『学習する組織――システム思考で未来を創造する』ピーター M センゲ
『孫子』 金谷治 訳注
『道をひらく』松下幸之助
『イノベーションと企業家精神』ピーター・ドラッカー
『影響力の正体 説得のカラクリを心理学があばく』 ロバート・B・チャルディーニ
『コア・コンピタンス経営―未来への競争戦略』 ハメル&プラハラード
『人生を変える80対20の法則 』リチャード・コッチ
『知識創造企』野中 郁次郎, 竹内 弘高
『第五の権力 Googleには見えている未来』エリック・シュミット、ジャレッド・コーエン
『How Google Works ―私たちの働き方とマネジメント』エリック・シュミット , ジョナサン・ローゼンバーグ
『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』 ピーター・ティール, ブレイク・マスターズ
『思考は現実化する』ナポレオン ヒル
『HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか』ベン ホロウィッツ
『ヤバい経済学 [増補改訂版] 』スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー
『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』リンダ グラットン , アンドリュー スコット
『経営戦略全史』三谷宏治著
『イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」』安宅和人
『データ・ドリブン・マーケティング』マーク・ジェフリー
『現代語訳 論語と算盤』渋沢 栄一
『新版 ストレングス・ファインダー2.0』トム・ラス
『謙虚なコンサルティング』エドガー・H・シャイン
『チーズはどこへ消えた?』スペンサー ジョンソン
『関ヶ原(上中下)』v
『マーケティングの教科書――ハーバード・ビジネス・レビュー 戦略マーケティング論文ベスト10』
『ポストモダン・マーケティング―「顧客志向」は捨ててしまえ!』Stephen Brown
『ビジネスモデル全史』三谷宏治著
『第四次産業革命 ダボス会議が予測する未来』クラウス・シュワブ
厳選:おすすめのビジネス名著
名著を読む会の歴史
第1回、2010年2月20日。クリステンセンの『イノベーションのジレンマ』
第99回、2018年4月15日。ドラッカー『マネジメント』、これで2回目。
第100回、2018年5月20日。メンバー一人ひとりが、自分の名著を発表。
そして現在、毎月第三日曜日、開催中。